「おもひでぽろぽろ」を見て、どのような部分に共感を得たのか、筆者の感想を交えて考察し解説しました。
普通に進学して、普通に就職して、なんだかつまらない毎日だな、そんなことを考えたことってありませんでしたか。
筆者は最初に入社した会社がすごく詰まらなかったです。
「おもひでぽろぽろ」は、大人になって働いている自分が子供の頃の想像と全然違うなと思ったことがある女性に向いている作品。
また、タエ子とトシオの最終シーンより、2人のその後の意味も考察します。
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「おもひでぽろぽろ」考察し解説
「おもひでぽろぽろ」が女性たちの共感を得た理由を、筆者の感想を交えて考察し解説します。
会社が退屈
同世代女性の共通点
みんなが行くから高校へ、みんなが行くからその先にただなんとなくたどり着いたのが普通の会社員だった。
というだけで、筆者を含めて映画を観た多くの女性が、今の仕事を別に好きでやっているわけではない、詰まらないけど生活や世間体のために我慢して働いているのではないでしょうか。
主人公のタエ子が、そんな働く大多数の女性が会社が詰まらないという思いを代弁しているのです。
筆者も、東京にある名のある大企業に勤めていましたが、仕事内容は全然面白くなく苦痛でした。コレが自分の人生なのかって。みなさんも会社が超つまらない、そんな思いはありませんか。
年休を取って、子供時代憧れていた田舎暮らし&農作業をしたいと泊りがけの農業体験に行きます。
同世代女性の共通点
筆者もまた、年休を取っては稼いだお金を使って趣味や国内一人旅をしていました。現実の世界=仕事では自己実現できないけれど、有給休暇を使って自分の好きなことをやっていました。
子供の頃ピアノを習っていたのですが、もっといい先生に習いたかったなという思いがありました。そこでネットで探して人気の先生に教えてもらっていました。
親につぶされた夢
タエ子は、学校の演劇の舞台で評価されて、大学の演劇部にスカウトされます。母親も喜んでくれたのですが、父親の演劇なんてダメだという一言でおじゃんに。
タエ子は自分に演劇の才能があったのではないかという心残りがあり、高校時代演劇部に入りましたが別に才能なんてなかったと実感します。
同世代女性の共通点
子供時代、やりたかったこと、行きたかったことを父親に否定されて諦めた経験ってありませんか?
実は筆者にはあるんですよね。そのときそれを選択していたらどんなに楽しかったかと、どんな道があったのかと。
子供時代できなかったことをその後大人になってから実現しようとする人は多いのではないでしょうか。
考え過ぎる
タエ子は小学校時代分数の割り算で躓いてしまいます。分数が難なくできた友人は普通に結婚して子供を持ち幸せに暮らしています。
同世代女性の共通点
分数の割り算ができないなんて頭が悪いのかもという意見もありますがタエ子の場合は、自分で納得できるまで色々と考えるという特徴があるんです。
一方、分数が難なくできた友人は、社会のレールを何の疑問もなく進むので、社会的に適切とされるときに結婚し人並の幸せを手に入れることができるのでしょう。
筆者も学校の勉強についてはイロイロと考えてしまい点数の良い方ではなかったんですね。
思うに、学校の先生の言ってることはなんでも正しい! 教科書に書いてあることは真実だ! そう思える人は社会のレールを難なく歩くことができるのでしょうね。
ほうれい線
映画では、タエ子やトシオが笑ったとき、顔のほうれい線が描かれているのが気になったという方は多いでしょう。
笑ったときにほうれい線が濃いがゆえに、タエ子やトシオが笑ったときは実年齢より老けて見えるという印象も。
タエ子とトシオのほうれい線を描いたのは、高畑監督から「デコボコした顔がほしい」=リアルな顔を依頼されたからだそうです。
ほうれい線を描くことで人間の生々しさや美しさを描こうとしたのでしょう。
その後の意味を解説
タエ子が色々考え過ぎて分数ができなかった過去をトシオは、自分が納得いくまでこだわる姿勢はすごいと評価してくれるなど、2人の相性はバッチリ。
いわゆる魂の部分で強く結ばれる関係ではないでしょうか。
ただ、タエ子とトシオの関係が最終的に結婚ということになるのかというのはハッキリとは描かれていません。
タエ子がもう一度山形のトシオに会いに行く電車の中のシーンが描かれ、未来はどうなるか分からないといった終わり方になっています。
イチ視聴者の期待としては、タエ子とトシオに結婚して欲しいとは思います。
タエ子は、子供時代の憧れで会社の年休を利用してトシオさんのところで農業をやりに行きます。でもコレは趣味なんですよね。
筆者にも同じ経験がありまして、大人になってから楽器を習うのも趣味であって、生活は掛かっていないので遊びに過ぎないんです。
遊びだからいいとこどりの冷やかしなので挫折もないんですよね。
しかし現実問題としては、タエ子が東京を捨てられるのか? 本当に農業という仕事でいいのか? は難しいところですね。
フィルムコミックで伝えたいことを再確認!
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